極値統計による非金属介在物の最大サイズ予測



 1. 最大非金属介在物を予測する理由

 鋼中に欠陥や非金属介在物があると、それらが破損原因となり疲労強度の低下やばらつきの原因となります。
 特に疲労強度に影響を与えるのは大きい介在物であるため、鋼材中にある最大介在物を把握することは非常に重要です。
 介在物の評価方法としては顕微鏡による試験方法がJISに規定されていますが、悪さ加減を格付けしているに過ぎません。
 上記、破損の起因となる最大介在物を把握しようとすると対象中の全ての介在物を調べなければならないのですが、 現実的には不可能であることから、極値統計法を用いて最大介在物を予測します。

 2. 極値統計とは

 検査基準面積内の最大介在物寸法測定を多数の視野で行って得られた最大介在物分布から最大介在物寸法を予測する手法のことを言います。

  極値統計実施イメージ

 3. 調査事例

 SUS304で測定した極値統計結果が下記になります。
 従来極値統計は手動で介在物寸法を測定しておりましたが、弊社は寸法測定を自動化することにより納期短縮に成功し、1年間に約3,000試料を測定しています。

軟磁性材料(パーマロイ)断面のIPFマップ

 4. 装置外観

  装置外観

 5. 標準的な試験内容

 ・対象介在物     A系、B系、C系、D系(Ti系も実施可能)
 ・検査基準面積    0.5mm2
 ・測定視野数     300視野
 ・予想される検査面積 1,000,000mm2(ご希望により変更可能)
 【オプション】
 ・各系最大介在物の拡大写真(×400)
  拡大写真イメージ