携帯型蛍光X線分析装置による土壌分析


 土壌分析に関して

 土壌中に含まれる有害金属は農作物にも影響し、それらを摂取することで人の健康を害する可能性があります。
 広域な土地に対して有害金属分析を行う場合、まずは現場で迅速な1次スクリーニング分析が望まれます。
 携帯型蛍光X線分析装置(NITON)はオンサイトでの土壌分析が可能であり、測定モードを変えることにより、 土壌中の有害成分だけでなく有効成分の測定も可能です。

 測定事例

 有害成分分析結果

 ・ 測定方法:内蔵 検量線法
 ・ 測定単位:ppm

 今回測定した園芸用の土及び園芸用肥料からは、土壌汚染対策法の含有量基準を超える有害物質は検出されませんでした。

単位:PPM
有害成分
試料名
Cd
Cr6+
Hg
Se
Pb
As
土壌汚染対策法基準(※1)
≤45
≤250
≤15
≤150
≤150
≤150
園芸用土
<30
<50(※2)
検出せず
検出せず
<30
<30
園芸用肥料
<30
<50(※2)
検出せず
検出せず
<30
<30
 (※1)土壌汚染対策法の土壌含有量基準  (※2)全クロムの分析値

 有効成分分析結果

 ・ 測定方法:FP法
 ・ 測定単位:%

単位:% 3大要素 中量要素 微量要素 その他 元素 N P K Ca Mg S Fe Mn B Zn Mo Cu Cl Si 園芸用土 測定不可 0.4 2.0 1.2 検出せず 0.4 1.7 0.02 測定不可 0.04 検出せず 0.01 0.5 4.4 化学肥料 測定不可 8.0 3.9 2.7 検出せず 9.6 0.2 検出せず 測定不可 検出せず 検出せず 検出せず 5.7 11.4 赤字:肥料取締法で含有量表示が必要な成分