EBSDによるフェライト磁石の配向評価


 概要

 異方性磁石の重要な特性の一つに残留磁束密度があります。
 磁化容易軸の向きが揃うほど、すなわち結晶配向度が高いほど、残留磁束密度は大きくなります。
 このことから磁化容易軸の配向性を把握することは異方性磁石やそれらを使用したモーターを開発する上で極めて重要です。
 本事例ではEBSDによる配向性の評価をご紹介します。

 測定事例

 試料:
 リング形状の異方性フェライト磁石に対して、熱脱磁して分析試料を切り出しました。
 結果:
 EBSDのモンタージュ法による理想方向(紙面法線方向)と磁化容易軸の角度差の広域マッピングを行ったところ、 角度差は部位により差があることが明らかとなり、配向度で約5%程度の差が見られました。
配向度の算出方法は高木ら1)の論文を参考にしました。



参考文献:1) 粉体および粉末冶金,50,45(2003)