残留油分測定 〜FT-IR法〜


 開発概要

 金属部品は製造工程で様々な「油」が使用されますが、表面に付着した油が塗装、表面処理等の後工程で不良の原因となる場合があります。
 不良の発生を避けるために、部品に付着した油分量の管理が重要となります。
 ここではFT-IRを用いた残留油分定量方法を紹介します。

 分析概要

 (1) 部品※に付着している油を回収
 ・溶媒(四塩化炭素)中に漬けて、超音波洗浄。

 (2) 検量線の作成
 ・分析対象油※※を溶媒(四塩化炭素)中で希釈し数種類、標準溶液を用意する。
 ・それぞれの標準溶液のFT-IRスペクトルを得る。
 ・2700〜3100㎝-1のピーク面積をプロットし検量線を作成。

 (3) 検量線を用いて部品から回収された溶液の油分量を換算。