ボイラースーパーチューブ (Boiler Super Tube)
ゴミ処理発電プラント用高機能鋼管 BST
ボイラースーパーチューブ (BST) はゴミ処理発電プラント用に開発された高機能鋼管です。
BST625、BST276は実機使用の結果で良好な耐腐食性が確認されており、国内のゴミ処理発電プラントに採用されています。
また、耐高温腐食性、耐溶融塩腐食性に優れる、高温用超長寿命ボイラーチューブ「BST1」を開発し、高効率発電プラント(高蒸気温度)への適用が期待されています。
特長
- 長尺管の外径全面に肉盛溶接できます。(外径 31.8mm~114.3mm、最大長さ 9m)
- 長尺管の内径全面に肉盛溶接できます。(内径 45mm~200mm、最大長さ 5m)
- 自社製粉末により、溶接成分を最適にコントロールします。
用途・導入

- 肉盛溶接材質
BST625 (22Cr-9Mo-2Co-Ni)
BST276 (21Cr-13Mo-2Co-3W-Ni) - 母管外径
外径 31.8-114.3mm - 肉盛長さ Max.8.2m
- 肉盛厚 Min.1.0mm
- 導入実績 国内24プラント
- 生産実績 8000本以上、寿命10年以上
高温用超長寿命 Boiler Super Tube 「BST1」
- BST1の成分は自社で開発し、ガス化溶融炉のエアヒーターへの適用実績があります。(使用環境:表面温度 800℃)
-
BST625、BST276より高クロムを含有させ、高い耐食性を実現しました。
- BST276より高タングステンを含有させ、マトリックス中のクロム量の減少を抑制しました。
- シリコン、アルミの添加により塩素の侵入を抑制しました( シリコン、アルミ酸化物による保護) 。
- 適切なC添加により、結晶粒を微細化し、粒界腐食を抑制しました。
肉盛層の化学成分例
(WT%)
| C | Si | Ni | Cr | Mo | Co | W | Al | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BST1 | Ad. |
Ad. |
BAL |
27 |
ー |
ー |
Ad. |
Ad. |
| BST625 | 0.01 |
0.8 |
BAL |
22 |
9 |
2 |
ー |
|
| BST276 | 0.01 |
0.2 |
BAL |
21 |
13 |
2 |
3 |
沿革
| 1960 | Union Carbide 社(米)がプラズマ粉末溶接技術を開発 |
|---|---|
| 1973 | 汎用プラズマ粉末溶接に大同独自技術を加え、エンジンバルブ用「PPWプロセス」商用化 |
| 1994 | 高効率廃棄物発電技術開発(国プロジェクト)を目的として、 耐食性スーパーヒーターの開発に参加 |
| 1998 | 国内ゴミ処理発電プラント用 ボイラーチューブ
「BST276, BST625」の商業生産を開始 同時期に内径PPW肉盛による炉管の開発開始 |
| 2009 | 高温用超長寿命ボイラーチューブ「BST1」を新規開発 |


