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地球温暖化対策

日本の鉄鋼業は早くから石油系エネルギーの削減、排熱回収、操業技術改善などに取り組み、世界最高水準の省エネルギー生産体制を構築して地球温暖化対策に貢献してきました。こうした活動のガイドラインとなったのは一般社団法人日本鉄鋼連盟が中心となりまとめた自主行動計画で、当社はこれに沿った設備や操業の改善、技術の開発を推し進めて着実に成果を上げてきました。なお、2013年度より自主行動計画は後継の「低炭素社会実行計画」に引き継がれ、当社も日本の鉄鋼業界の一員としての責務を果たしていく所存です。

省エネルギー対策への重点投資

当社は、1996年度から2016年度までの21年間で、累計177億円を省エネルギー対策(CO2削減)に投入しています。この投資は、主にリジェネバーナー(燃焼排ガス熱回収バーナー)などの技術導入や燃料転換に充当され、加熱炉や均熱炉、予熱装置など燃料多消費設備の高効率化を推し進めてきましたが、2016年度にはNo.2連続鋳造ラインの合理化(40億円)を決定し、溶鋼物流の整流化および特殊ステンレス鋼などの連続鋳造比率拡大により省エネを図る計画です。これらの省エネ投資によりCO2排出量の削減、地球温暖化防止に貢献していきます。

省エネルギー対策累計投資額

CO2排出量と原単位削減への取り組み

当社は、2008年度から2012年度までの5年間でCO2の平均排出量を10%(1990年度実績比)削減することを目標に、加熱炉の排熱回収利用拡大、燃料転換、連続鋳造比率アップによる歩留向上などの施策に取り組んだ結果、平均排出量を24.7%削減することができました。2014年度には、知多工場に198億円を投じて設置したエネルギー効率に優れる最新鋭の電気炉による合理化効果が通年にわたり発現し、CO2排出原単位は2005年度比マイナス9%と大幅に向上しました。その後も引き続き導入した製鋼工程での取鍋予熱酸素燃焼化等の効果発言により2012年度は更に改善しています。

二酸化炭素排出量と原単位の推移

運輸面でのCO2排出削減

運輸面でのCO2排出削減

地球温暖化対策として、運輸部門のCO2削減も課題になっています。重工業には重量物の運輸が伴いますので、当社はサプライチェーンと協力してモーダルシフト*1、それをサポートする施設の改善、また、CO2排出量の削減に寄与する物流効率化を推進して、環境への貢献に努力を注いでいます。

*1 自動車や航空機による輸送を鉄道や船舶による輸送で代替すること。省エネ効果、CO2排出削減効果などがある。

モーダルシフト

当社の運輸面でのCO2排出原単位は2003年度からのモーダルシフト推進の結果、漸減を続けてきました。当社ではモーダルシフトを進めるために、各種投資も行ってきました。雨天でも船舶による鋼材出荷ができる全天候バースの設置により、自社製品の約20%をCO2排出原単位が少なく環境効率の高い内航船にて輸送しています。

また、輸送品質・積載効率を兼ね備えた専用無蓋コンテナを製作し、2003年に名古屋地区の工場から新潟地区向け鋼材輸送を、2006年には同工場から秋田地区向けおよび新潟地区客先工場向けをトレーラーから鉄道輸送に全面転換しました。(2016年度実績:線材2.4万トン、棒鋼1.3万トン/年)。

更に、仙台地区向けではフェリー輸送を実施しており、2008年にはモーダルシフト拡大に向けた体制を構築したことが評価され、第1回エコシップマーク認定事業者となりました。

今後もトラック輸送から船舶・鉄道へのモーダルシフトをより積極的に推進していきます。

運輸部門のCO2排出量と原単位

省エネルギー取り組みの更なる推進

当社では、中長期省エネルギー目標として2030年度までに10%以上削減(2013年度BAU比)を策定しています。この目標の達成に向け、ロードマップを策定し、着実に実行していきます。

エネルギー効率の追求

目標達成のため、溶解・加熱に最新技術を開発・導入し、熱ロスの徹底削減を追求していきます。その主な取り組みについてご紹介します。

スクラップ均一溶解技術

知多工場で2013年11月に稼働を開始した150トンアーク炉では、当社が開発した炉体旋回を用いたスクラップ均一溶解技術を徹底追求し、従来炉比で15%のエネルギー原単位改善を達成しています。

スクラップ均一溶解技術
スクラップ均一溶解技術

酸素燃焼技術

酸素燃焼は高い火炎温度が得られ、排ガス量も減少するため、当社で取り扱うことの多い1,000℃を超える温度領域で、よりエネルギー効率を向上させることができます。
製鋼工程で使用する取鍋予熱装置への適用事例(右図)では、従来の空気燃焼比で40%のエネルギー削減を達成しています。
更に均熱炉などへの技術の適用拡大について検討中です。

酸素燃焼技術

加熱炉耐火物の熱容量低減

当社は150基を超える加熱炉、熱処理炉を保有しています。常温から炉の使用温度まで昇温するためのエネルギーを削減するには、耐火物の軽量化が有効です。
可能な限り軽量かつ断熱性に優れるセラミックファイバーを採用することで、鍛造加熱炉への適用事例(右図)では従来比13%のエネルギー削減を達成しています。

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