PCサイト表示で見る

閉じる

2018年 1月 4日

大同特殊鋼株式会社

2018年 社長年頭挨拶

新年あけましておめでとうございます。
新たな気持ちで新年を迎え、こうして2018年の仕事始めをみなさんと共に迎えられたことを大変うれしく思います。

昨年を振り返りますと、トランプ政権の誕生による米国の政策転換の動きや、北朝鮮情勢などの政治的な不安定要素があったものの、経済環境については、2016年後半からの世界経済の回復局面が継続しました。当社においても、主要取引先である自動車の販売好調に加え、半導体・建産機向けの需要も大きく伸びました。2017年度期初計画は、堅調な需要見通しのもと高いレベルに設定していましたが、更なる需要の増加を受け、各工場においては当初計画を上回るフル操業での生産対応となりました。年間売上数量はリーマンショック後では最高レベルであり、業績も昨年度を大きく上回る見通しです。昨年のみなさんの頑張りに感謝するとともに、足元の需要が堅調なことから、本年も引き続き、最大生産対応に尽力してください。

一方、旺盛な需要に対し、コスト面においては、鉄スクラップや電極、耐火物等の諸資材が足元高騰し、経営環境としては楽観できない状況にあります。生産が高位な中、大変ではありますが、最適コストでの生産を実現すること、また、調達コストの上昇にどのように対応するかについては、昨年からの課題として残りました。

さて、本年4月から、2020中期経営計画の初年度に入ります。足元の動向と中長期的な課題の両方を見据え、当社が持続的な成長を続けていくために、次に述べる諸課題に全力で取り組んでいきましょう。

                

一、ポートフォリオ改革による収益性の強化

本年取り組むべき第一の課題は、ポートフォリオ改革による収益性の強化です。

当社の主要需要先である自動車分野では、エンジンの高効率化がより一層進むことが想定され、高機能ステンレスと高合金の需要はさらに伸びることが予想されます。また、ハイブリッド車と電気自動車の需要拡大が想定されることから、モーターに使用される磁石や粉末製品の需要が伸びると期待されます。

そのような需要動向に対応するため、すでに星崎工場において棒鋼加工設備の増強を進めていますが、2020中期経営計画で想定されるステンレス需要に対応するためには、更なる増産策を具体化していく必要があります。また、上工程に関しても、2016年に立ち上がった渋川工場の25トン真空誘導炉(VIM)をフル活用していくことはもちろん、知多工場の第2連続鋳造機の合理化、増設が決まった知多工場の真空エレクトロスラグ再溶解炉(VSR)と渋川工場の真空アーク再溶解炉(VAR)の着実な計画遂行により、高級特殊鋼の生産能力拡大を図っていく必要があります。自動車のターボ需要増対応として、(株)大同キャスティングスでは、タービンハウジング第2工場が稼働を開始します。これらの分野での成長をしっかり取り込めるよう、需要の補捉はもちろん、モノづくりの強化を進め、高付加価値品の比率を上げることで当社の収益性の強化につなげていきましょう。

                

二、事業基盤の強化

第二の課題は事業基盤の強化です。

各工場においては、歩留改善、省エネ、固定費圧縮、生産性向上などによるコストダウン計画を着実に実行に移していくことが重要です。しかし、当社は原燃料価格や諸資材価格の影響を受けやすい事業構造であり、工場努力では吸収しきれないコストもあります。そのようなコストの変化によって、事業の継続が危ぶまれることにならないよう、営業面ではお客様としっかり会話し、ご理解いただかなければなりません。生産、営業政策面の双方での施策を着実に進めていきましょう。

                

三、リスクマネジメントとコンプライアンスの強化

第三の課題は、リスクマネジメントとコンプライアンスの更なる強化です。

近年、企業の不祥事が頻発しており、社会の企業を見る目が一段と厳しくなってきています。大同特殊鋼グループが持続的に成長していくためには、品質と環境、社会、ガバナンスを意識し、企業価値をさらに高めていかなければなりません。

昨年、当社はCRM(コーポレート・リスク・マネジメント)部を新設し、グループ全体のリスク低減と内部統制の実効性を高めていく活動を開始しました。みなさんも職場でのコンプライアンス意識を一層高めていきましょう。

                

四、働き方改革の推進

第四の課題は働き方改革の推進です。

日本の労働力人口の減少は避けられないことであり、当社も労働力の確保がいずれ課題になることは間違いありません。今と同じ仕事の仕方、効率で行っていては、将来的に人員の確保が間に合わなくなります。それは生産現場においても同様です。能率改善、支故障時間の低減、直行率改善、その他作業効率の改善を進め、生産性を上げていかなければなりません。

まずは各職場でみなさん一人ひとりが自分の業務を見つめ直し、業務プロセスの効率化やムダ取りを進めていきましょう。また、組織としてもITを活用して更なる効率化や新しい働き方に取り組み、付加価値生産性(労働者一人あたりの付加価値額)を高める働き方改革を推進していきましょう。

                

以上、四つの諸課題に加え、最後に『安全』について述べます。

安全は、一昨年の危機的な状態を受け、各工場長ならびにグループ会社各社長の「安全決意表明」のもと、緊張感ある活動を実施しました。その結果、災害発生には一定の歯止めがかけられました。しかし、グループ全体では一歩間違えると重大な災害になり得た事例が散見され、運がよかっただけと理解しています。

リスクが依然残されていること、そのリスクが新人を始めとする安全弱者に「作業手順」として理解されていないことが課題として挙げられます。

2018年は重大なリスクに対して設備本質改善をさらに進めていきますが、残されたリスクに対して作業手順の整備と教育、そして一人ひとりが強い安全意識を持つことが必要です。強い安全意識とは、生産現場第一線の作業者は「自分は絶対にケガをしてはいけない」を自覚し、行動することと、これに加えて管理監督者が「部下には絶対にケガをさせない」という意識を強く持ち、見守ることです。特に、新人や経験の浅い人への目配り・気配りを徹底してください。

また、昨年12月には星崎工場で火災が発生し、幸いケガ人こそいませんでしたが、地域のみなさまに多大なご心配をお掛けした上に、お客様にも納期の面で大変なご迷惑をお掛けしました。この反省のもと、一人ひとりが防災の意識もしっかり持って安全な職場づくりを進め、我々だけでなく、地域のみなさま、お客様にも安心していただける生産体制を確立しましょう。

当社はこれからも「安全を全てに優先する」「安全と健康は幸せの原点」「健康で幸せな人生があってこそ会社生活がある」を強力に推し進めます。昨年の安全に対する緊張感を本年も引き続き継続し、全員参加でより強固な「安全と健康の大同特殊鋼グループ」を構築しましょう。

ご健康で ご安全に!

代表取締役社長執行役員 石黒 武

ピックアップ

会社概要

会社概要

大同特殊鋼の会社概要をご覧いただけます。

事業場一覧

事業場一覧

大同特殊鋼の事業場一覧をご覧いただけます。

このページの先頭へ戻る