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2019年 1月 7日

大同特殊鋼株式会社

2019年 社長年頭挨拶

新年あけましておめでとうございます。
年間を通じて受注高位な状況が続いた2018年を、計画以上の増産対応をはじめとしたみなさんの頑張りで乗り切り、こうして2019年の新たなスタートを迎えられたことに対して、大変感謝しています。本年もさまざまな課題に正面から取り組み、引き続き全社一丸となって頑張っていきましょう。

始めに、昨年の大同特殊鋼グループの安全成績は、当社の労働災害件数が大幅に増加するなど大きな反省の年でした。一歩間違えれば重大災害になっていた災害も何件かあり、私自身、背筋の凍る想いをしました。

災害は、被災者の方、またご家族の方に大変つらく苦しいものであり、あってはならないものです。現在のグループにおける災害のほとんどが、安全の原点である基本ルールが守られていないことから発生しており、危機的な状況に陥っています。このことを強く認識し、深く反省しなくてはなりません。

今年は、このあってはならない災害を二度と起こさないために、設備本質改善を推し進めることは元より、安全活動の原点に帰って「安全感性向上のための日々の教育・訓練の取り組み」に力点を置き、危険を危険と感じる感性、とっさの行動時に不安全行動をしない感性を身につける安全活動を展開していきます。

そして、「安全を全てに優先する」「安全と健康は幸せの原点」「健康で幸せな人生があってこそ会社生活がある」を基本方針として、昨年の反省を糧に、全員参加でより強固な「安全と健康の大同特殊鋼グループ」を構築していきましょう。

さて、改めて昨年を振り返りますと、当社は6月に大同特殊鋼グループの『2020中期経営計画』を発表し、「機能性に優れた素材で、お客様の技術革新を支える」という基本方針のもと、「ポートフォリオ改革」「事業基盤の強化」「事業の再構築」の3本柱の行動方針を掲げて新たな成長戦略をスタートさせました。

当社の事業環境については、2018年の前半は米国トランプ政権の通商・外交政策が世界経済の景気に水を差すことが懸念されましたが、総じて経済環境は堅調に推移しました。当社の特殊鋼需要も2017年度からの勢いが持続し、生産部門一丸となって計画以上の生産活動に取り組みましたが、納期的には厳しい状況が続きました。そのような中、7月の西日本豪雨、9月の大型台風などの天災が続き、当社の生産に影響が出ただけでなく、お客様にも大きな被害が出るなど、サプライチェーンに混乱が生じました。

2018年度の下期においては、収まる気配のない米中の貿易摩擦が、いよいよ実体経済に影響を及ぼしかねない状況に来ています。また、米国の対イラン経済制裁やサウジ情勢などによる原油市場の変調など、事業環境への不確定要素が見受けられます。このような足元の動向から、2019年も同様に環境変化の大きい1年になることが想定されますが、どのような環境下においても、これから述べる諸課題に取り組み、引き続き『2020中期経営計画』の達成に向けての動きを加速していきましょう。

                

一、機能材料の生産能力拡大によるポートフォリオ改革の推進

『2020中期経営計画』では、「構造材料から機能材料へ」の方針のもと、ステンレス鋼をはじめとした高機能材料の拡販とそれに対応する生産能力の増強を進めていきます。知多工場のNo.2連続鋳造ライン合理化、知多・渋川工場の再溶解設備増強、星崎工場の二次加工能力増強、高級帯製造能力増強、粉末溶解能力増強など、付加価値の高い高機能材料の生産能力を上げるための設備の多くを、本年立ち上げる計画です。無災害で工事を完遂し、新しい設備を一日も早く戦力化することで、お客様のニーズに応えられる生産体制を構築していきましょう。

                

二、適正マージンの確保による事業基盤の強化

昨年は、資材価格の高騰が続き、電極にいたっては前年比の3〜4倍の価格となるなど、コスト面では非常に厳しい状況が続きました。このような調達環境の変化によって、当社の収益が大きく左右されてしまうようでは、事業基盤の強い企業とはいえません。本年も調達環境は厳しい状況が続くことが想定され、各工場における徹底的なコストダウンの努力を続けていかなければなりません。一方で、電極価格の極端な高騰のように、工場努力ではどうにもならないコストアップに対しては、お客様のご理解を得られるように、引き続き会話を継続していかなければなりません。再生産の可能な適正マージンを確保していくことで、事業基盤の強化を図っていきましょう。

                

三、不採算事業の立て直し

2018年度は、長らく赤字が続いていた素形材事業部が、通年で黒字になる見通しです。営業と生産の両部門が一体となった努力が、ようやく実を結びつつあります。また、最近では帯鋼事業も安定的に収益を生み出せる体質になり、高級帯の生産能力拡大など、成長戦略を描けるようになってきました。型鍛造事業においても、このような事例に続くよう、プロジェクト活動を加速していきましょう。

また、㈱大同キャスティングスにおいては、ターボ需要の増加に対応するためにハウジング第2工場を建設し、生産能力を大きく向上させました。数量の増加に加えて、モノづくり力も強化し、グループの安定的な成長に貢献する事業となるよう、一丸となって課題を解決していきましょう。

四、リスクマネジメントとコンプライアンスのさらなる強化と定着

一昨年、当社はCRM(コーポレート・リスク・マネジメント)部を新設し、グループ全体のリスク低減と内部統制の実効性を高めていく活動を開始しました。これらの活動は、事業を継続するための大前提であり、将来に向けての投資です。大同特殊鋼グループが持続的に成長していくためには、ESG(Environment (環境)、Social (社会)、Governance(ガバナンス))を意識し、企業価値をさらに高め、社会に貢献していくことが不可欠となります。

みなさんも職場でのリスクマネジメント、コンプライアンスに対する意識をより一層高め、行動してください。

最後に、我々は2016年の創業100周年を機に、大同特殊鋼グループ経営理念を『素材の可能性を追求し、人と社会の未来を支え続けます』と制定しました。まさに今、自動車産業をはじめとして社会が大きな転換期を迎え、素材に求められるニーズも大きく変化しており、我々が提供する素材の可能性を問われることが想定されます。この大きな変化の潮目をチャンスと捉え、グループスローガンである“Beyond the Special” の下、「特別を超えた価値」を社会に提供する企業としてより一層の飛躍を遂げましょう。

そして、大同特殊鋼の行動指針『高い志を持つ、誠実に行動する、自ら成長する、チームの力を活かす、挑戦しつづける』を実行し、大同特殊鋼グループ全員が一丸となって、実り多き一年となるよう共に頑張っていきましょう。

ご健康で ご安全に!

代表取締役社長執行役員 石黒 武

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