発足当時の主査は名古屋大学浅井教授。当初は鉄鋼をはじめとする各種金属の溶解凝固に電磁的手法を用いて付加価値を上げることについて研究した。大学、公共研究機関、鉄鋼電機メーカなどが衆参。鋼の連続鋳造への電磁斥力(ローレンツ斥力)の利用、ローレンツ斥力と電磁誘導加熱の同時利用であるレビテーション溶解法の研究、電磁力利用による溶鋼中介在物の分離などなどその内容は多岐にわたった。
 本研究部会はその名称を高度電磁利用マテリアル・プロセッシング研究会(主査;東北大学工学部谷口教授)に変えて現在も幅広く活動中。最近では超伝導磁石で発する強磁場を金属以外の物質にも印加して新しい現象の発見、利用研究が盛んである。
 本部会の国際的活動として、世界中の研究者を集めて研究発表会を3年に1度、日本とフランスで開いている。前回はEPM2000の名称で2000年4月に名古屋能楽堂で開催した。
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