品川のリバーサイドに立ち並ぶオフィス街にある大同品川ビル。厳重な地震対策を要する病院と同程度の制震性能を持つと噂されるこのビルにも、玉地らの苦心の作である制震装置が組み込まれている。
このほかにも多数のビルやマンションなどの大型建築物で、大同精密工業と大林組の実現した免震・制震装置が採用されている。
「今現在、免震装置や制震装置を装備していない建物や、これから建設される建築物に少しでも多く採用されるよう今後も大林組さんと協力体制で尽力していきたいと思います。」
今回の開発による免震・制震装置の評価が次第に高まる中、玉地は、今後も変わらぬ努力と協力体制を誓うように語った。
その言葉には“地震大国”と呼ばれるこの国の守り神となり得る価値ある装置をつくりあげた誇りと自信が秘められているのかもしれない。
※敬称略(大林組殿)とさせていただきます。 |