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化学物質の排出量低減・管理

当社では、各種法令に従って、化学物質の排出量の低減・管理を行っています。

項目 評価 内容
PRTRデータ
  • 「化学物質排出把握管理促進法」(PRTR法)に従って、毎年行政への届け出を行っています。
  • 2020年度の実績は、届出対象物質が11物質、環境中への排出量と廃棄物としての移動量で合計2,100トンでした。

<参考:2019年度2,400トン>

ダイオキシン類
  • 「ダイオキシン類対策特別措置法」に従って、製鋼用電気炉のダイオキシン排出濃度を継続管理しています。
  • 2020年度の実績は、基準値である5ng-TEQ/Nm3を大幅に下回っています。

<参考:2019年度5ng-TEQ/Nm3未満>

PCB
  • 「PCB特別措置法」に従って、法で定められた期限内での適正処理に向け、取り組みを実施しています。
大気水銀
  • 「大気汚染防止法」に従って、製鋼用電気炉からの水銀の大気排出抑制の自主的取り組みを行っています。
  • 2020年度の実績は、基準値である50μg/m3をクリアしています。
フロン類
  • 「フロン排出抑制法」に従って、適正管理を継続しています。
  • 2020年度の実績は、法定届出基準である1,000トン/年未満でした。

<参考:2019年度1,000トン/年未満>

大気環境の保全

当社ではSOx(硫黄酸化物)排出について、硫黄を含有していない都市ガスへの転換に努めた結果、星崎工場、渋川工場では全廃、知多工場においてもほぼ全廃し、大幅に減少させました。
また、NOx(窒素酸化物)についても燃焼改善に努め、排出量低減を図っています。

降下ばいじん量の低減

当社では、場外での降下ばいじんを低減すべく、構内道路の舗装化、粉じん発生設備への集じん機設置、工場建屋への集じん機設置や防じんフェンスの設置などを実施しています。
今後も設備の適切な維持・管理を行うことで、場外での降下ばいじんを減らしていきます。

知多工場150トン電気炉の集じん装置の画像

水質環境の保全

高温の素材を扱う特殊鋼の製造プロセスでは、冷却水を大量に使用します。
これを処理して繰り返し再利用し、工場外への排出を極力抑制することで、水の循環率は各工場とも90%以上に達しています。
右図は知多工場の水の循環を表したフローです。
知多工場内の各工場に冷却水プールが設置され、工場内で再利用しています。
全体の5%ほどを排水処理設備で適切な処理を施して海へ排出しています。

大同特殊鋼の水循環フローの図

環境データの詳細は「環境データ集」で公開しています。