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大同特殊鋼のエネルギーマテリアルバランス

当社の生産システムは鉄スクラップを主体に原料の91%がリサイクル品です。鉄を余すことなく活用し、鉄源のクローズドループ化を実現します。
特殊鋼の生産に伴い発生するスラグ・スラッジ・スケール・レンガ屑などの副産物は、当社が独自に開発した技術などを用いて発生を抑制(Reduce)し、できる限り再利用(Reuse)を行い、リサイクル(Recycle)することで廃棄する量を極力少なくすることに取り組んでいます。また、高温の素材を扱う特殊鋼のプロセスでは大量の冷却水を使用しますが、90%以上は再利用された水を使用しています。

生産フロー

環境保全投資

環境保全のために、多年にわたって、集じん装置の導入、硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)低減のための燃料転換、歩留向上と工程省略を可能にする連続鋳造設備の導入、排水中のフッ素低減技術の導入、燃焼設備のリジェネレーティブ化、コジェネレーションなど省エネ設備の導入といった対策を継続実施し、その累積投資額は2019年度末で846億円に及んでいます。

環境関連対策投資累積金額と主な投資内容

環境保全コスト

2020-2021年度において投資した環境保全対策コストとその効果を環境省のガイドラインに従って定量化し、下記のような結果が得られました。

(百万円)

項目 定義 2020年度 2021年度
1. 事業エリア内コスト 公害防止、地球環境保全、資源循環のためのコスト 7,415 9,535
2. 上・下流コスト グリーン購入等に伴い発生するコスト 441 48
3. 管理活動コスト 環境マネジメントシステム運用や環境教育、所内緑化活動のコスト 659 827
4. 研究開発コスト 環境保全に関わる研究開発コスト 5,053 5,584
5. 社会活動コスト 所外自然保護に関わるコスト 12 12
6. 環境損傷対応コスト 健康被害予防事業への拠出金等のコスト 1,463 948
合計 15,043 16,954

※金額は税抜き表示としています。