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世界最高性能の省ジスプロシウム型
ネオジム系ラジアル異方性リング磁石を開発

大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)と株式会社ダイドー電子(社長:稲垣 佳夫)は、高磁力と高耐熱性を兼ね備えた世界最高性能の省ジスプロシウム(Dy)型Nd-Fe-B(ネオジム-鉄-ボロン)系ラジアル異方性リング磁石「ND-43SHR」(最大エネルギー積43MGOe)と「ND-39SHR」(同39MGOe)を開発しました。

新しく開発した熱間塑性加工法により、ナノレベル(ナノは100万分の1ミリ)の結晶粒を高度に配向させることで、焼結磁石対比約半分の希少金属ジスプロシウム(Dy)量で、世界最高レベルの高磁力と高耐熱性を実現しました。今後、成長が見込まれる自動車用EPS(電動パワーステアリング)市場を中心に、各種車載モータ、産業機器向けモータ、OA・家電向けモータに㈱ダイドー電子が2010年秋からサンプル出荷を開始、2011年度からの量産化を予定しています。

1.背景

ネオジム系ラジアル異方性リング磁石(商品名「NEOQUENCH-DR」)は、EPSや産業機器などの中小型モータに幅広く使用されています。中でも燃費改善効果の高いEPSにおいて急速に使用が拡大しています。また、電気自動車やアイドリングストップといった新システムによる車両の電動化、車両の小型化・軽量化の流れが加速していることから、モータの小型化・高トルク化需要が拡大しています。しかし、従来のリング磁石は高磁力化が難しく、140℃耐熱グレードにおける最大エネルギー積の最高値は35MGOeでした。 このような状況において、モータの小型化・高性能化ニーズに応えられる高温下でも高磁力を維持できるリング磁石の出現が望まれていました。

2.新商品の最大エネルギー積(BHmax)

「ND-43SHR」43MGOe (従来品対比23%向上)

「ND-39SHR」39MGOe (従来品対比11%向上)

3.用途

  • 車載モータ (電動パワーステアリング用モータ、オイルポンプモータなど)
  • 産業機器向けモータ
  • OA・家電向けモータ

4.「NEOQUENCH-DR」の売上目標(ダイドー電子グループ)

2015年度 100億円(2009年度実績 約40億円)

5.その他

当商品を、7月21日~23日に開催される「第28回モータ技術展」(東京ビッグサイト)に出展します。

以 上