先進材料研究
当社の鋼材事業部門の競争力強化と新製品創出を目的に、合金設計技術を駆使し技術開発を行っています。耐食・耐熱材料、金型関連技術など、特殊鋼の中でも先進分野をカバーしています。
開発事例



ターボハウジング(DCR3、DCNX1)
自動車用ターボチャージャーの高温排気側ハウジング部材として850~1100℃域の排気ガス環境に耐える耐熱鋳鋼を開発しました。
ターボチャージャーの薄肉軽量化、耐久性向上、燃焼効率改善に貢献しています。

ターボホイール(DAT-TA1、TA2)
ニッケル基超合金に匹敵する耐熱性を有しつつ、比重が約半分の金属間化合物であるチタンアルミを、自動車用ターボチャージャーのタービンホイール用に開発しました。
その耐熱性と軽量性から、ターボチャージャー搭載車の燃費改善や高性能化に貢献しています。

非磁性ドリルカラー(DNM140)
968MPa(140ksi)以上の0.2%耐力およびSUS304以上の耐食性を有する「高強度、高耐食な非磁性オーステナイト系ステンレス鋼DNM140」を開発しました。石油の掘削、探査用ドリルカラーで数多く使用されています。
また、メタンハイドレードや鉱物床などの掘削にも適用できることから、これからのエネルギー、資源開発に貢献します。

高窒素ステンレス鋼
当社開発の加圧誘導溶解炉 (高圧窒素雰囲気下で溶解可能な溶解炉)を利用し「高硬度・高耐食マルテンサイト鋼」と「ニッケルフリー・高強度・高耐食オーステナイト鋼」を開発しました。
軸受、刃物、シャフト類などの高強度化・耐食性向上に貢献します。
(左写真 35℃、5%NaCl溶液96時間噴霧後の外観)
開発テーマ
耐食・耐熱材料 | ステンレス鋼 |
耐熱鋼 | |
超合金 | |
マルエージング鋼 | |
チタン合金 | |
構造用金属間化合物(チタンアルミ他) |
金型関連技術 | 冷間・熱間工具鋼 |
プラスチック成形用鋼 | |
表面処理技術 | |
金型加工技術 |