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先進材料研究

当社の鋼材事業部門の競争力強化と新製品創出を目的に、合金設計技術を駆使し技術開発を行っています。耐食・耐熱材料、金型関連技術など、特殊鋼の中でも先進分野をカバーしています。

開発事例

冷間ダイス鋼 DCLT

冷間ダイス鋼 DCLT®、DCMX®

金型製造性に優れるマトリックスタイプの新冷間ダイス鋼を開発しました。
DCLT®は、レアメタルの省資源化と性能をバランスした、コストパフォーマンス型、DCMX®は、高硬度・高靭性、かつ熱処理変寸異方性が極めて小さい高性能型。
金型製作リードタイムの短縮と金型寿命の向上に貢献します。

ダイカスト金型用鋼 DHA-Thermo

ダイカスト金型用鋼 DHA®-Thermo

熱伝導率がJIS SKD61の1.6倍と高く、良く冷える熱間工具鋼を開発しました。スプールコア、鋳抜きピン、入子、といったダイカストの小物金型に好適です。JIS SKD61対比、金型の温度は20~100℃下がります。このため、凝固速度の増大や焼付きの軽減に有効です。
DHA®-Thermoは、ダイカストのハイサイクル化、鋳造組織微細化、型寿命延長をサポートします。

ターボハウジング(DCR3、DCNX1)

ターボハウジング(DCR3、DCNX1)

自動車用ターボチャージャーの高温排気側ハウジング部材として850~1100℃域の排気ガス環境に耐える耐熱鋳鋼を開発しました。

ターボチャージャーの薄肉軽量化、耐久性向上、燃焼効率改善に貢献しています。

ターボホイール(DAT-TA1、TA2)

ターボホイール(DAT-TA1、TA2)

ニッケル基超合金に匹敵する耐熱性を有しつつ、比重が約半分の金属間化合物であるチタンアルミを、自動車用ターボチャージャーのタービンホイール用に開発しました。

その耐熱性と軽量性から、ターボチャージャー搭載車の燃費改善や高性能化に貢献しています。

非磁性ドリルカラー(DNM140)

非磁性ドリルカラー(DNM140)

968MPa(140ksi)以上の0.2%耐力およびSUS304以上の耐食性を有する「高強度、高耐食な非磁性オーステナイト系ステンレス鋼DNM140」を開発しました。石油の掘削、探査用ドリルカラーで数多く使用されています。

また、メタンハイドレードや鉱物床などの掘削にも適用できることから、これからのエネルギー、資源開発に貢献します。

高窒素ステンレス鋼

高窒素ステンレス鋼

当社開発の加圧誘導溶解炉 (高圧窒素雰囲気下で溶解可能な溶解炉)を利用し「高硬度・高耐食マルテンサイト鋼」と「ニッケルフリー・高強度・高耐食オーステナイト鋼」を開発しました。

軸受、刃物、シャフト類などの高強度化・耐食性向上に貢献します。

(左写真 35℃、5%NaCl溶液96時間噴霧後の外観)

開発テーマ

耐食・耐熱材料 ステンレス鋼
耐熱鋼
超合金
マルエージング鋼
チタン合金
構造用金属間化合物(チタンアルミ他)
金型関連技術 冷間・熱間工具鋼
プラスチック成形用鋼
表面処理技術
金型加工技術