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ICMD®活用事例を国際会議「ICME Impact Forum」で発表
-材料開発の高度化と開発期間短縮を実現するデジタル材料設計の導入-

大同特殊鋼株式会社(社長:清水 哲也)は、クラウド型材料開発プラットフォーム「ICMD®(Integrated Computational Materials Design)」の導入企業として、2026年1月28日〜29日に米国カリフォルニア大学アーバイン校で開催された国際会議「ICME Impact Forum」に参加しました。本会議は米国の企業・大学が大多数を占める中、当社は日本から唯一登壇し、ICMD®を活用した開発事例について講演を行いました。

ICMD®は、QuesTek社が開発した ICME(Integrated Computational Materials Engineering)の考え方に基づく材料設計プラットフォームで、材料の成分から材料の物性や各種特性を予測できるツールです。
当社は 2023 年に ICMD®を世界で初めて導入して以来、シミュレーションと実際の製造工程で得られるデータの比較・検証を通じて、予測精度の向上に取り組んできました。今回の講演では、材料成分と製造プロセスを材料組織・特性予測モデルと結びつけ、製造工程固有の現象を踏まえたモデル検証の取り組みについて紹介しました。
このアプローチでは、製造条件の変動を反映した高精度な材料データベースが重要となります。当社は、量産の製造工程を模擬した材料組織・特性を短サイクルで再現できる独自のラボ評価設備を開発しており、これにより短期間で高精度なモデルを構築しました。また、ICMD®に加えて溶解・鍛造・圧延プロセスのシミュレーション技術を組み合わせることで、目標とする最終特性から逆算した最適な製造条件を導き出すことを可能にしています。当社ではこのモデルを活用することで、従来は複数回の試作を要していた開発案件においても、一度の試作でお客様の要求特性を満たし、開発期間の大幅な短縮を達成しました。これにより、お客様の製品化に向けた材料開発の実現性向上と開発の早期化を推進していきます。

 当社は今後も ICMD®を中心としたデジタル技術を高度化し、お客様との協創を通じて、最適な材料の迅速な提案と新たな価値創出を加速させていきます。

以上

参考リンク

  • 2023年12月14日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社・QuesTek Japan株式会社 プレスリリース
    QuesTek Japan、大同特殊鋼にクラウド型材料開発プラットフォーム「ICMD®」を提供
    耐食、耐熱に優れた特殊鋼の開発にシミュレーション技術を活用
    https://www.ctc-g.co.jp/company/release/20231214-01666.html