文字のサイズ

自動車トンネル用電気集じん機の更新工事を受注
〜トンネル内や換気所周辺の環境負荷低減に貢献〜

大同特殊鋼株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:清水哲也)は、阪神高速道路株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:上松英司)より、自動車トンネル用電気集じん機(*1)の更新工事を受注しました。
本工事は、阪神高速道路31号神戸山手線の蓮宮換気所および中央換気所に設置されている自動車トンネル用電気集じん機の更新を目的とするものです。
本件の入札結果は、2026年1月15日付で阪神高速道路株式会社のホームページにて公表されています。(工事の入札結果詳細|阪神高速道路株式会社

1.本工事の概要

工事名 トンネル環境対策設備更新工事(2025-山手)
工事場所 阪神高速道路31号神戸山手線 蓮宮換気所、中央換気所
工事概要 電気集じん機、補機類、制御盤類の取替および撤去
契約金額 11億3700万円(税抜)
契約工期 2026年1月16日~2028 年9月26日

2.自動車トンネル用電気集じん機とは

一般に、自動車トンネル内には、道路走行に伴う摩耗粉じんや、自動車の排気ガスに含まれる浮遊粒子状物質(SPM:Suspended Particulate Matter)が存在します。そのためトンネル内や坑口、換気所周辺では環境対策が求められます。本工事で採用されている電気集じん機は、トンネル換気設備における代表的な環境対策設備の一つです。
2030年における自動車からの大気汚染物質排出量推計(*2)によると、今後も環境対策が課題であると共に、ガソリン車を合成燃料化しても排気ガスは発生する(*3)ことから、環境対策設備の需要は継続的に見込まれます。

3.集じん原理

電気集じん方式は、排気中の粉じん粒子が帯電部のコロナ放電空間を通過することによって帯電し、集じん部で静電気力によって集じん極板に吸引捕集されます。

4.構造

  • 集じんユニットは帯電部及び集じん部により構成されます。
  • 帯電部と集じん部に個別に高電圧をかけることができる構造です。
  • 帯電部の放電極には放電板を使用しています。

5.特長

・放電性能
矩形突起放電板の採用により放電箇所が大幅に増加するため、粒子通過面に対する放電ムラが少なく、粉じん粒子を効率的に帯電させることが可能です。

・印加電圧
帯電部と集じん部に印加する電圧を個別に調整できるため、運転条件に応じた効率的な荷電制御を実現します。

・経済性
効率的に粒子を帯電できるため、少ない消費電力で高い捕集効率が得られます。

6.補足:除じんフィルターについて

道路トンネルにおける環境対策設備としては、本工事で採用されている電気式のほかに、ろ過式による除じんフィルター装置が用いられる場合もあります。
除じんフィルター装置は、不織布製のフィルターによって粉じんを物理的に捕集する方式であり、設置条件や求められる捕集性能に応じて選択されます。
当社は電気集じん機に加え、自動再生機構を備えた除じんフィルター装置(*4)を独自技術として有しており、用途や設置条件に応じて最適な環境対策設備を提供しています。当社の自動再生式除じんフィルター装置は、コンパクトかつコストを抑えた運用が図れる点が特長です。
今後も、トンネルの新設および既設設備の更新において、多様なニーズに対応してまいります。

*1) 当社Webサイト「自動車トンネル用電気集じん機」
https://www.daido.co.jp/products/machinery/lineup/eco/dustcollector.html

*2) 一般財団法人日本自動車研究所:2030年における自動車からの大気汚染物質排出量推計(2024)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jarijrj/2024/10/2024_JRJ20241001/_pdf/-char/ja

*3) SUBARU 技報No.49:カーボンニュートラルに向けた内燃機関向け合成燃料の調査および実証実験(2022)
https://www.subaru.co.jp/difference/review/pdf/num49_2022.pdf

*4) 当社Webサイト「自動車トンネル用自動再生式除じん装置」
https://www.daido.co.jp/products/machinery/lineup/eco/tunnelfilter.html

以上