※下のボタンをクリックすると画面が切り替わります
※下のボタンをタップしてください
再生

製品として使用され、役目を終えた特殊鋼。しかし、その“人生”はまだまだ終わりません。鉄製品はリサイクルされ、鉄スクラップという資源に再生されます。新たに生命を吹き込まれた特殊鋼は、再び社会で活躍するのです。
鉄スクラップ

私たちが作る特殊鋼の主原料は、鉄スクラップ。自動車などの製造工程、使用済の鉄製品や建物などから日本国内で1年間に約5千万トンも発生します。鉄スクラップを特殊鋼に製品化することで環境負荷の低減に貢献しています。
溶かす

アーク炉の中で、雷のような強い放電を行い、鉄スクラップを1600℃の高温で溶かします。この工程で、鉄スクラップに新しい命が吹き込まれます。
精錬する

「精錬」という工程では、鉄スクラップに含まれる不純物をきれいに取り除きます。そして、マンガンやニッケル、クロムなどを加え、鋼の成分を整えます。
固める

液体状に溶けた鋼を冷やしながら固めるのが、「鋳造」と呼ばれる工程。「連続鋳造」という方法では、溶けた鋼を筒状の鋳型に注ぎ込んで少しずつ冷却し、固めながら鋼を連続的に引き出していきます。
延ばす

「圧延」という工程ではローラーで大きな力を加えて鋼材を延ばし、大きさや形を整えていきます。圧延を繰り返しながら、お客さまが求めるサイズ・形状に調整していきます。
鍛える

刀鍛冶が鋼をたたいて刀を作る時のように、熱した鋼材をハンマーなどでプレスする工程を「鍛造」といいます。特殊鋼に大きな力を加え、形を整えます。
検査

鋼に含まれる成分や硬さは適切か、キズがないかなどを検査し、求められる基準をクリアした製品のみがお客さまの元に届けられます。
出荷

完成した製品の輸送方法は、主にトレーラー、船舶、貨車の3種類。出荷先や製品の種類に応じて輸送方法が選ばれます。
加工

主に棒鋼や線材の形で出荷された特殊鋼は、自動車や産業機械などのメーカーでエンジン部品や各種機械部品などに加工されます。自動車のギアやシャフト、ベアリングなどの部品に姿を変えます。
製品化

自動車や航空機などの輸送機器、火力発電所の設備、パソコンなどの情報機器に、大同の特殊鋼が使われています。私たちの目に直接触れる機会は少ないですが、特殊鋼は暮らしや産業に欠かせない素材なのです。


