技術の歩み技術の歩み

大同特殊鋼の技術や研究開発、先進的な生産設備……。
それらが時代と共にどう移り変わってきたのか。
創業以来の歩みをたどりました。
私たちが積み重ねてきたものの大きさを、
一つひとつの「事実」から感じてください。

1916 興隆の時代1916 興隆の時代

「日本の電力王」として知られる福沢桃介によって幕を開けた、大同特殊鋼の創業期。それは、日本における電気炉を使った特殊鋼生産の黎明期でもあります。特殊鋼業界をリードし続ける当社の歴史は、ここからスタートしました。

1950 成長の時代1950 成長の時代

知多工場の操業開始に象徴されるように、果敢な挑戦を次々に行っていった時代です。戦後の苦境から立ち直った後、当社はモータリゼーションの波に乗って着実に成長を遂げていきました。

1980 大量生産・効率化の時代1950 大量生産・効率化の時代

日本の製造業の発展に伴い、特殊鋼の需要が拡大し続けたのがこの時代です。世の中のニーズの変化に対応するため、設備の増強と生産の効率化に取り組んでいきました。

2000 高付加価値化の時代2000 高付加価値化の時代

グローバリゼーションが進む現在、世界市場を勝ち抜くことのできる製品が求められています。より付加価値の高い製品を生み出すために、さらなる技術開発に力を注いでいます。

初代アーク炉

1.5t

福沢桃介が名古屋電燈の顧問を務めていた寒川恒貞に命じて製造したのが、容量1.5トンの初代アーク炉。現在は「社宝」として知多工場に展示されています。

工業用アーク炉の誕生

No.1

大同特殊鋼の初代アーク炉は、工業用としては国内初の電気製鋼炉です。日本の電気製鋼の扉を開く、大きな一歩となりました。

「電気製鋼」創刊

1925

特殊鋼の技術普及と研究発表の場を提供する目的で創刊された技術広報誌。2009年に「大同特殊鋼技報 電気製鋼」と名前を改め、現在も継続して発行中です。

東京タワー頂上の想定最大風速

90m/s

東京タワーの頂上のアンテナに採用されていた大同特殊鋼の高張力鋼。巨大竜巻に匹敵する強風が吹いても耐えていました。

マンガンクロッシングのシェア

100%

鉄道レールの分岐部分に使用されているのがマンガンクロッシングです。高速走行する新幹線のレール向けはすべて大同の製品です。

知多工場操業開始

1962

モータリゼーションの進化による特殊鋼需要の拡大に対応するため、1962年に誕生。年間粗鋼生産量150万トンは特殊鋼一貫生産工場として世界最大級の規模です。

連続鋳造機

44m

知多工場の第2連続鋳造機は、44mという見上げるほどの高さを誇る、壮大なスケールの鋳造機。丸型断面母材を垂直式で連続鋳造できる、世界に二つとない設備です。

自動車用エンジンバルブの耐熱温度

900

エンジンバルブとは、高速で動き、燃焼ガスを吸排気する部品。900℃の高温でも変形や摩耗が起こらない性能が求められます。

鉄スクラップの溶解温度

1,600

特殊鋼の主原料である鉄スクラップが溶ける温度。この想像を絶する高温は、アーク炉の中に大量の電流を流すことによって生まれます。

特殊鋼の種類

2000

大同特殊鋼が生産する特殊鋼の種類は、2,000種類以上。多品種生産によって、お客さまの多様なニーズに対応しています。

鍛造機の加圧力

7,000t

渋川工場に設置されている鍛造機の加圧力は、もっとも大きなもので何と7,000トン。熱した鋼に大きな力を加え、必要とされる形に整えていきます。

線材圧延速度

100m/s

製品が巻き取られる際のスピードは、秒速100m(時速360km)以上。新幹線を上回るスピードで、線材コイルが生み出されていきます。

合金粉末の小ささ

5μm

ハイブリッド自動車や電子部品に使われている合金粉末の直径は、もっとも小さいもので5μm。性能向上や製造コスト削減に役立てられています。

知多工場累計製鋼量

60,000,000t

2013年6月に、知多工場の累計製鋼量が6,000万トンに達しました。1962年の初出鋼以来、半世紀の歳月をかけて達成した数字です。

大同グループ社員数

10,000

大同グループ全体の社員数は、約10,000人。世界中で働くグループ社員が、高い意識を持って仕事に取り組んでいます。

知多工場製鋼革新合理化

150t アーク炉導入

2013年秋、知多工場に容量150トンのアーク炉が誕生。エネルギー効率の高い新型炉導入をはじめ製鋼工場内の物流整流化を図ることで、製鋼プロセスを抜本的に合理化しました。

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