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大同特殊鋼の生産フロー
大同特殊鋼の生産システムは鉄スクラップを主体に原料の91%がリサイクル品であることから、環境保全型に適したフローになっています。製造工程の排ガスにおいては、燃料転換や燃料原単位改善を推し進め、CO2および硫黄酸化物(SOx)排出量の大幅な削減を実現しています。また、工程で発生する副産物についても、社内リサイクルや路盤材などの外販再生品として有効利用しています。

環境保全投資
環境保全のために、多年にわたって、集じん装置の導入、硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)低減のための燃料転換、留向上と工程省略を可能にする連続鋳造設備の導入、排水中のフッ素低減技術の導入、燃焼設備のリジェネレーティブ化、コジェネレーションなど省エネ設備の導入といった対策を継続実施し、その累積投資額は2018年度末で810億円に及んでいます。2018年度の主な投資内容は、渋川工場の排水処理雨水対策、知多工場の新利材工場設置、分魂電気集じん機更新などとなっています。

環境保全コスト
2017~2018年度において投資した環境保全対策コストとその効果を環境省のガイドラインに従って定量化し、下記のような結果が得られました。
(百万円)
項目 | 定義 | 2017年度 | 2018年度 |
1. 事業エリア内コスト | 公害対策や省エネ、リサイクルのコスト | 9,540 | 9,957 |
2. 上・下流コスト | グリーン購入等に伴い発生するコスト | 293 | 281 |
3. 管理活動コスト | 環境マネジメントシステム運用や環境教育、所内緑化活動のコスト | 831 | 851 |
4. 研究開発コスト | 開発のコスト | 4,851 | 5,188 |
5. 社会活動コスト | 所外自然保護に関わるコスト | 38 | 32 |
6. 環境損傷対応コスト | 健康被害予防事業への拠出金等のコスト | 757 | 733 |
合計 | 16,311 | 17,042 |