環状ソレノイド
環状ソレノイド・コイルは、円環状の磁芯に巻き線を施して、インダクタンスとしたものである。環状ソレノイドでは、内部の磁界Hが一様であると考えられるので、巻き数がNで、このコイルに電流I[A]が流れている場合に、磁芯の直径が2a[m]の磁芯の内部を一周する閉路にアンペアの法則を適用すると、

よって、環状ソレノイドの内部の磁界の強さHは、
![H=NI/2πa[A/m]](img/annular_solenoid_img2.jpg)
となる。ただし、ℓ=2πa[m]である。
								このコイルのインダクタンスLは、磁芯の平均半径をa[m]、断面積をS[m2]、巻き数N、磁芯の比透磁率をμrとして、コイルに電流I[A]を流した時の磁束鎖交数は、
![Φ=μ0μrIN2S/2πa[Wb]](img/annular_solenoid_img3.jpg)
したがって、自己インダクタンスは、
![L=Φ/I=μ0μrN2S/2πa[H]](img/annular_solenoid_img4.jpg)
 
								
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