アーク炉は産業構造の発展に伴って発生する膨大な鉄スクラップをリサイクルするための溶解炉で、一般鋼材、特殊鋼鋼材の生産に大きな威力を発揮しています。
近年の電気料金高騰に呼応して、予熱装置付アーク炉が見直されつつあります。
なかでもMSP-DCアーク炉、SSP-DCアーク炉は排熱を直接有効利用して熱効率を高めてエネルギー原単位を80-100kWh/t削減しつつ、従来のアーク炉と同様に鉄スクラップを中央へ装入できるバッチ操業ができます。
MSP、SSPは大同特殊鋼株式会社の商標または登録商標です。
用途
製鋼用電気炉を対象とし、スクラップを予熱
特長
高い電力効率
- アークをスクラップで包み込みながら溶解させるため、溶解効率の向上
- シャフト式スクラップ予熱装置(MSP)台車が移動しスクラップを炉の中央に装入
高い予熱効率
- 電気炉の炉頂に予熱室を配置し、高温の排ガスでスクラップを直接予熱することが可能
- 2室構成での全量予熱
高い生産性
- 予熱室にバイパスダクトを設け、予熱室を通る排ガス量を制御
- 排ガスは上部予熱室と下部予熱室に分割します
- スクラップの過加熱による酸化を抑制(歩留り悪化防止)