ローラーハース式焼鈍炉
プレミアムSTC炉(第2世代)
受注実績 |
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2台 (2022年~) |
新開発の各種機能搭載でプレミアムSTC炉(第1世代)よりも、さらに省エネ性・低ランニングコストを追求し、燃料ガス消費量、N2ガス消費量、CO2排出量を削減できます。
また、新計装システムにより、IoT機能強化や操業時間の短縮も実現しています。
プレミアムSTCは大同特殊鋼株式会社の登録商標です。
STC®(Short Time Cycle)
STC炉についてのお問い合わせ
削減効果
燃焼ガス消費量 |
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15% 削減 |
N2ガス消費量 |
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30% 削減 |
操業時間(熱処理時間) |
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8% 削減 |
CO2排出量 |
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11% 削減 |
数値は当社テスト結果<従来型STC炉(20t/ch)対比>です。操業方法により数値は変動します。
オプション機能を比較する
STC炉オプション機能表
精密炉圧 制御機能 |
完全非水冷 炉殻 |
DINCS® | NOX バスターTM |
常時バーナ 排ガス監視 |
新計装 システム |
建屋内 タブレット 監視 |
ネットワーク 監視 |
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プレミアムSTC炉 (第2世代) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △* |
プレミアムSTC炉 (第1世代) |
△ | △ | 〇 | △ | △ | × | × | × |
従来型STC炉 | △ | △ | × | △ | △ | × | × | × |
〇:標準搭載
△:オプション搭載可
×:搭載不可
* 接続するネットワークの範囲を
限定させることも可能です
注目の機能・特長
精密炉圧制御機能標準搭載
省コスト
省エネ・CO2削減
生産効率
第1世代:オプション搭載可
従来型 :オプション搭載可
雰囲気ガスの送気量を複数のパラメーターから常時最適量に制御することで、RXガス、N2ガス等の使用量を最小化。
これにより炉内雰囲気の濃度上昇速度を向上させることも可能になりました。従来炉より処理時間の短縮も実現します。
完全非水冷炉殻標準搭載
省コスト
省エネ・CO2削減
品質向上
安定操業
第1世代:オプション搭載可
従来型 :オプション搭載可
構造の見直しでシールや軸受部の保護に使用していた冷却水を完全になくし、腐食に伴う部品破損の可能性を排除。
水冷部からの冷風影響がなくなることで炉内の温度分布が改善するとともに、昇温時間短縮、燃費も改善します。
DINCS®標準搭載
省エネ・CO2削減
第1世代:標準搭載
従来型 :搭載不可
バーナ排ガスから従来よりも高効率な熱回収を可能とした熱交換器。(第1世代から引き続き搭載)
NOXバスターTM標準搭載
環境
第1世代:オプション搭載可
従来型 :オプション搭載可
高効率な熱回収による予熱空気温度上昇に比例して増加するNOXを大幅に減少させます。
常時バーナ排ガス監視標準搭載
IoT
安定操業
第1世代:オプション搭載可
従来型 :オプション搭載可
全バーナの排ガス中に含まれる残留酸素濃度を常時測定、空燃比の悪化に伴う燃費悪化時に警告するため、常時、最適燃焼の維持が可能。
また、燃焼調整時用の燃焼調整モードを使用することで、従来よりも簡単に燃焼調整が可能です。
新計装システム標準搭載
UX
デジタライゼーション
第1世代:搭載不可
従来型 :搭載不可
より多くの情報を、より見やすくするために、従来の計装システムを見直し、さまざまな電気機器をネットワークに接続。
ネットワークにつながれた機器を新たに開発したSCADAシステムと連携させることで、お客様に新しい操作性を提供します。
建屋内タブレット監視標準搭載
IoT
第1世代:搭載不可
従来型 :搭載不可
操炉作業のインターフェースをタブレットに集約し、グラフィックも直観的な操作を前提とした表示に変更。
場所の制約がなく処理品状況等を確認しながら直観的な操炉が可能となるため、新人教育期間の短縮やヒューマンエラーの防止が期待されます。
ネットワーク監視オプション
IoT
第1世代:搭載不可
従来型 :搭載不可
外部ネットワークへの接続機能により工場外からも炉の状況確認が可能。
セキュリティー強化のため、接続するネットワークの範囲を限定させることも可能です。
基本機能
特長
- 温度と雰囲気の高度な協調制御
- 熱処理と搬送の全自動化
- 操業予約機能と自動実行
- 徹底した安全操業の確保による自動操業の実現
- 処理に応じたヒートパターンを選択
- 操業履歴と故障履歴の記録と管理
処理材
線材コイル/各種冷間鍛造品/薄板コイル/パイプ/棒鋼(丸・異形)など
用途
球状化焼鈍/軟化焼鈍/完全焼鈍/低温焼鈍/焼準/復炭/その他 など
仕様
搬送方法 | バッチ型/ローラーハース式 |
処理量 | 2t/ch~32t/ch |
温度 | 常用650~800℃/最高900℃(オプションにより対応可能) |
処理雰囲気 | 吸熱型ガス/窒素ガス/精製発熱型ガス 等 |